介護福祉士が対象とする患者は、身体的・または精神的に障害があるために日常生活を送る上で支障がある方々です。主に高齢者や障害のある人がメインとなります。
高齢者でも、特に多いのが認知症の患者と寝たきりの患者です。認知症の患者は軽度の方から重度の方まで、症状も徘徊する人や意思疎通が困難な人など本当に様々です。障害者ですと知的障害者から身体障害者など色々な分野の患者がいます。
私が勤めていた病院では主に認知症患者が対象でした。それもかなり重度の認知症患者で、常に病院内をぐるぐると徘徊している人、意思疎通がまったく困難で何を話しているかわからない人、会話は可能でもこちらの言っている事が理解できない人までいました。中には介護を拒否する方、例えば食事をまったく受け付けてくれない患者や、寝たきりでおむつ交換や移乗をしなければならないにも関わらず暴力行為が激しい方まで、本当にたくさんの患者がいました。
このような話を聞くと怖いという印象しか感じられなくなってしまうかもしれません。ですが、働いているとどんなに重度の患者でも、常に関わっていると不思議なことに楽しいと思えてきます。また、時には暴力的だった患者がなぜか優しくなったりと不思議な出来事もあります。私が働いていた場所は重度の認知症の人が多かったのですが、中には軽度の症状で、まったく普通の人と変わりないような人もいます。
施設によって、あるいは在宅なのかによって患者さんとの接し方は大きく変わってきますが、共通するのは、どの患者も日常生活を営む上で支障があるために介護を必要としている人たちということです。私たちはそのような方々のためにケアについて学び、援助をしていくのです。