私が介護福祉士になりたいと思ったのは、一人の近所のおばあちゃんがきっかけでした。
高校時代のある日のこと。私が住んでいた田舎で小さなお祭りがありました。そこでおばあちゃんに出会ったのですが、おばあちゃんは歩くことはなんとかできているものの、足が不自由で、身体を動かすことがままならないようでした。お祭りではビンゴゲームが開かれていて、おばあちゃんは見事にビンゴ。しかし、商品を取りに行くことができません。たまたま隣にいた私は、おばあちゃんに頼まれて商品を取りにいきました。そうすると、おばあちゃんは「ありがとう」と何度もお礼を言ってくれるのです。私の周りにいたクラスメイト達は笑っていました。「そんなことしなくたっていいじゃん」など冷たい言葉も聞きました。おばあちゃんは耳も遠かったのでその冷たい言葉は聞こえていないようでしたが・・・。
数日後、そのおばあちゃんは亡くなってしまいました。しかし、亡くなる前まで、老人会などの集まりでずっと、「優しくしてもらって本当にありがたかった」と言っていたそうです。その話を聞いて、私は何かしたいと思うようになりました。苦しんでいたり、辛い思いをしている人に少しでも私に何かできることはないか・・・。それが私が介護福祉士を目指したきっかけです。